「なにアレ。」
満足げに剣の話をして
帰っていく百合亜ちゃんの後ろ姿に
志乃がボソッとつぶやく。
「まぁまぁ。きっと百合亜ちゃんもよかれと思っていろいろ話してくれてるんだよ。」
志乃は前から百合亜ちゃんが気に入らないらしく
百合亜ちゃんの後ろ姿を睨みつける志乃をあたしはなだめる。
「琴子!!あんたお人よしすぎだよ!」
「へ?」
「百合亜ってこ!あの子絶対、佐々剣志郎とのコト自慢してるだけだって!」
「そっかなぁ?」
「そーだって!フツー彼女には遠慮するでしょ?!琴子、油断してると危ないよ!なんかあの百合亜ってコ、危険なにおいがする!」
「えー?そ、そう?」

