次の日も
その次の日も
特別変化のない日々がつづいてた。
あれから百合亜ちゃんは
「美咲さーん。」
と、
何かとあたしのクラスにやってきては
嬉しそうに剣の話をしてた。
きっと
あたしが剣と付き合ってるから遠慮とか
そんな気をつかうタイプではないんだろう。
だけど
やっぱりいい気分ではないの。
「ケンちゃんねー、中学の時からモテてたから〜。わたしは中学でもケンちゃんといつも一緒にいたしみんな羨ましがってたよーっ。」
剣の過去をあたしにイロイロ教えてくれてるんだろうけど
やっぱ
剣の過去を知らないあたしにとっては
そんな百合亜ちゃんが羨ましい。

