『泥棒?アイツか?』
グリスは目の前の雑踏の中から足速に駆けて来る一人の金髪の女性に気づいた。
『待て、泥棒!!』
グリスは駆けて来た金髪の女性の前に立ちはだかり、金髪の女性を両手で捕まえようとした。
『邪魔しないで!!』
金髪の女性は勢いよく地面を蹴り、グリスの頭を飛び越えた。
『何という跳躍力だ!!』
グリスは自らの頭を飛び越えた金髪の女性に驚いた。
『へへんっ!!あたしを捕まえるなんて10年早いわよ』
金髪の女性は背後のグリスに向かって自慢げに告げた。
『よそ見はしない方がいいよ』
リオンはそう言って、自らの右足をヒョイと出し、そのリオンの右足に金髪の女性は足を引っ掛けた。


