『ハッ!!』


リオンは勢いよくベッドから上半身を起こした。


そのリオンの額からは汗がこぼれ落ちていた。


『はぁ…はぁ…』


リオンは息を切らした。


『兄貴、どうしたんっすか?』


そんなリオンのそばに佇む一人の無精髭を生やした男が、リオンの事を気にかけた。


『はぁ…はぁ…グリス…』


リオンは息を切らしながら、そばに佇む無精髭の男・グリスを見た。


『大丈夫っすか?尋常じゃない汗をかいてますけど…』


グリスはリオンのことを心配した。


『はぁ、はぁ、大丈夫だ。また夢を見ただけだ…ふぅー…』


リオンはそう言って、呼吸を整えた。