リオンは震えながら、首を縦に振った。


それを見たヴァルスラージュは不敵な笑みを見せた。


『お前に…ヒューマンに…何も恨みはない。だが、お前にも消えてもらおう。さよなら、少年よ』


ヴァルスラージュは不敵な笑みを浮かべたまま、自らの右手をリオンにかざした。


すると、そのリオンにかざしたヴァルスラージュの右手の手の平から衝撃波が発生した。


リオンはその衝撃波をもろに食らい、その場から飛ばされた。


その場から飛ばされたリオンは、背にしていた古井戸へと落ちたのだった。


『ハッハハハ。この世界は私が支配する。私が支配し、太陽の昇らぬ暗黒の世界へと導こうぞ!!』


ヴァルスラージュは廃墟と化した村の中で、悍ましい声で叫んだのだった。