世界の端のそのまた端に小さな村が存在する。


その村の名前は“スターレインズ”。


高い山の上に作られた小さな小さなその村は、空に近いこともあり…空気も澄み渡り…毎晩のように夜空を雨のように流れ星が降り注いだ。


そんな流れ星を静かに見つめる黒髪の少年が一人…。


少年の名前は“リオン”。


リオンは村の中央にある古井戸に腰掛け、夜空を流れる星を見上げていた。


『リオン!!』


そんなリオンの名前を呼ぶ女の子の声が聞こえた。


リオンは声のする方を振り向いた。


『なんだ、ベルか…何だよ?』


リオンの視線の先には、赤い髪をしたベルがいた。