私はそれをためらいなく受け取り、 目に押し付ける。 誰だかわからないけれど、ずっと背中を撫でてくれていた。 ようやく泣き止んで、ハンカチを目から放すと、 やっぱりそこにはしっかりマスカラが。 「……」 それを無言で見つめる私。 「はは、真っ黒!」 後ろの男子生徒が笑う声が聞こえる。 私、くるっと振り返って 「あ…あのっ、新しいハンカチ買います!!」 と叫んだ。