俺の頬を一筋の涙が流れてきた。
「ディーネル……こちらこそ………」
俺は涙を拭って叫んだ。
「ありがとな────!」
そういった瞬間意識が無くなった。
意識が無くなった俺の頭の中に語り掛けてきたのがディーネル。
魔界に帰った証拠だろう。
『來人。今までありがとう。最後にあたしから言わなきゃいけないことがある。あたしは無事王になったわ。だけどあたし達魔物が人間界の方に迷惑をかけてしまった。死んだ人間と破壊された場所は全て元どうりにするわ。そして……魔物のパートナーだった人間の記憶を消すわ。消すと言ってもあたし達との戦いと魔物のみの記憶。記憶が再び戻るのは元パートナーの魔物に触れた時。あたし達がそっちに行かなきゃ戻らない。それだけよ。來人。あたしいつかまた來人の元に行くわ。だからその日まで─────。』
ディーネルの言葉一旦途切れた。
そして……
『幸せになって…?』
これがディーネルの最後に聞いた言葉。


