「そういう事か。で、普通にお前の術に俺の力を注ぎこめばいいのか?」





「ちがうわ。あなた自身であの人間を殺すのよ。心臓に向かって手をつっこんで心臓を鷲ずかみしたらあの人間は死ぬ。」





「そんな……ひどいことをしなくてはいけないのか?」





残酷だ。





でも、そうでなければ人間が滅ぶ。





だから俺がしなければいけないんだ。





「何をこそこそ話している!邑太!」





「あぁ………うっ……」





「大丈夫か?」





「あ……ぁ。大丈夫……だ。」





「なら行くぞ。」





「おう……ぅっ。」





すまないな。




俺はお前を殺す。





この世界を救うためにも。