「ゆいちゃん、ここでもかまわん?」

先輩はコンビニの駐車場に車を止めた。

ここ…良くんとよく話してたコンビニ…

あーもう!あんな男のことなんか考えない考えない!

「全然いーよ」

あたしは笑顔で答える。

「っ…うわ~それまじ反則やわ」

「えっ??」

「なんでもない、飲み物買ってきたるよ、何がええ?」

「んー…カフェオレがいいな」

「おっしゃ!待っときー」

先輩はそう言うと、コンビニの中に入って行く。

…良くんと一緒にいる時は、いっつもココアだったけど、
…もうココアは飲まない。

意味もなく、そう思った。