その日も、次の日も良くんはバイトに行っていた。

バイトが終わってからも、レポートレポートと言って会いに来てくれない。

連絡すらまともにとらなかった。

そして次の日、良くんが会いに行くと言ってくれた。

やっと会える!と思ったあたしはテンションが上がる。


大学から帰り、メイクを直して良くんが来るのを待つ。

しばらくすると良くんが来てくれて車でしゃべろうと言われた。

バイトで遅くなった日以外は
あたしの部屋で過ごすことが多かったから、てっきり部屋に来るんだと思い込んでいたあたしは拍子抜けした。


「部屋来ないの?」

あたしが聞くと

「今日は話があって来た」

と静かに答えた。


ドクンッ

一気に不安になる。

「話って…?」

勇気を振り絞って聞く。

良くんは重たそうに口を開いた。