まきに頼みこんで、血液検査は一番最後に回ることにした。

まき曰く

「嫌なモンはさっさと終わらせた方が気が楽だよー」

らしいけどね。


「ゆいっ、ラスト一個になったよ?さっさと終わらせよー!」

良くんのことを考えてぼけーっとしていると、もう血液検査以外は全部終わってしまっていた。

「うぇっ!もーやだぁ!」

「やらないと帰れないんだから、早く行くよーん」

まきニヤついてるし。
面白がってるし…チーン。


嫌がるあたしを引っ張って
まきは列に並び出した。

あぁ…神様

その時だった。

バイブにしていたケータイが
ブーブーと震え出し、あたしにメールが来たことを告げる。

良くんかな…

ドキッとして、一瞬で手が汗ばむ。

ケータイを開いて受信ボックスをみると、やっぱり良くんだった。