カレシ


「それ、早く読んでやってよ。」

そう言われて、あたしは受けとった紙を開いた。



ゆいへ

まずは、ほんまに今までごめん。
こんな酷いことして、今さら許してなんて虫がよすぎて言われへんけど、傷つけてほんまにごめんな。
メールやったら気持ち伝わらん思て、手紙書きました。

昨日メールで言うたこと、ゆいは信用出けへんかもしれんな。
当たり前か。

でもな、信じられへんかもしれんけど、俺はゆいが好きや。
ほんまに好きでたまらん。

最初は仲良くなるだけでいい、なんて思ってたけど、一緒に過ごすうちに俺はゆいのことしか考えれんくなってしもた。

ゆいが欲して欲して、たまらんなってしもた。

でも彼女に負い目があって、なかなか別れられんし、その弱味を握られてしもてるから、別れてもくれんかった。

でもな、ゆいがあんまり可愛らしいから、ぐずぐずしとったら他の奴にとられてまう!って焦ってしもたんや。

そのせいでゆいのこと傷つけて…ほんま俺、最悪やな。

嫌われてもしゃあない思てるよ。

ゆいがこの先、俺のこと避けるようになってもしゃあない思てる。

そんくらいのことしたんやからな。

ほんまごめん。

もうこの先、話すことないかもしれんのは覚悟してる。

ゆいが嫌がるなら、同じ講義も出ぇへんし、話かけもせん。

こんな手紙出したりも、メールしたりもせーへんよ。

でもなゆい、こんなこと言うたら怒られてまうかもしれんけど、付き合えるてなった時俺もう死んでもいいて思うくらい幸せやったよ。

ゆいを抱きしめれるのが、たまらんくらい嬉しかった。


ゆい、ほんまは俺以外の奴がお前に近づくのは許せれへんけどな、ゆいのためやからな。

そいつに幸せにしてもらいーよ。

ほなな。




手紙はそこで終わっていた。


…そいつって誰?

あたしは考える。


あっ!!もしかして!!