カレシ


メールはすぐに返ってきた。

何度も書いてある"ごめん"の文字。

その後に、嘘をついていた理由が並べられていた。

簡単に言うと、こういう内容だった。



確かに彼女はいる。
同棲もしてる。
でももう自分は冷めてしまっている。
何かと理由をつけて滅多にアパートにも帰らないし、彼女とはまともに会っていない。
何で別れないのか。
それは彼女に50万の借金があるから。
必死にバイトして40万は返したけど、残りの10万を返せていない。
前別れ話をした時、
別れてしまったら借金を返す保証がないと、別れてくれなかった。




メールを読み終わり、最初に思ったこと。


ほんとかよ。



もう信じる気なんてなかった。

でももう関係ない。


ただの先輩後輩なんだから。