電源は…―
…ついてしまった。
ケータイの待ち受け画面も、
二人のプリクラだった。
メールを見てみる。
受信ボックスは
"ゆり"と"北川"
でいっぱいだった。
"北川"はあたしの名字。
まず、"北川"と表示されている方のメールをみる。
間違いなく、あたしが送ったメールだった。
今度は"ゆり"の方。
今日のメールを見る。
☆今日恭ぉやすみなのに
会ぇなぃトカ寂しぃょ~
ひまだから
ゅり今日実家帰るね
明日アパート帰ったら
ィチャィチャしょぉね
それを見終わると、今度は恭くんの送信をみる。
☆ごめんねゆりちゃん
実家でゆっくりしてね
明日帰ってきたら
チュウ攻めしちゃうから!!
関西弁も消えるくらいの、甘々なメール。
彼女いんじゃん…
ラブラブなんじゃん…
また…騙されたんだ―…
