カレシ


全っ然眠れない!!

ケータイはかばんの中にあるし、今が何時かもよく分からない。


そうこうしているうちに、なんだかトイレに行きたくなってきた。

恭くんを起こさないようにして、ゆっくりとベッドを抜け出す。

かばんの中からケータイを取って見てみると、もう2時になろうとしていた。


ケータイを閉じて、トイレに行こうと廊下の電気を付けた。


その時だった。


廊下に置いてある、腰くらいの棚の上にケータイが置いてあるに気づいたのは。

そのケータイは、なんだか変な形で。


普通の折りたたみのケータイで、開いた時に、画面がくるっと180℃回転するものを知ってるだろうか。

置いてあったケータイは、画面を180℃回して、そのまま閉じてあったんだ。

パッと見はスライド式のケータイにも見えたけど、ボタンが一つもなくて、不思議に思った。


あたしはそのケータイを手に取ると、ケータイを開いてみた。












その瞬間、あたしは地獄に突き落とされた気がした。