そう常に思い、自分ももう潮時かなと感じていた時に彼らに救われた。


ただただボトルを逆さまにしただけかもしれない。


でもついこの間まで彼らが水の終いをするととんでもない事になっていた。


ふたもつけっぱなし。


よく見ると土もついている。


並びなんて関係ない。


男の子はそんなもんだ、と思い口にした事もなかったが今日はいつもと様子が違った。


しかも今日に限って…。


部室も心なしかキレイであった。


他人からしたら何でもない事かもしれない。


それ以上に彼らからしたら『何の話?』って事だろう。


ただ今日までのぁたしを彼らが救ってくれた事には違いない。




臭いビブスを手洗いしながら涙が止まらなかった。


洗剤で手がめちゃくちゃに荒れて、もう水すら触りたくないぐらいだった。


手洗いしていると服もずぶ濡れになった。


それでも今日の涙は嬉しい味の涙であった。