「あんたさぁ、ちょっと綺麗だからって調子乗りすぎ!!!」



それは、褒めてるの?怒ってるの?



「何がクールだよ、うっざ」



別に、あたしが自分で言ってるわけじゃない。



「何か言えよ、キモいんだよ!!!」



ガンッと横の壁を蹴られる。

あーぁ、面倒臭い。



何か言えと言われたら、言うしかない。



「あなた達、香水臭くて気持ち悪い」



あたしは一番思っていたことを口にした。

下品な安い香水の匂いを振り撒いて、マーキングでもしてるつもり?

ここにいる男達はみんな自分達の男だから、手を出すなって。



「てめぇのその人を見下してるとこがむかつくんだよ!!!」



あたしを取り囲む内一人の女が手を振り上げた。

あぁ…またか。