「あの・・・・・・」

八尋が申し訳なさそうにあたし達に話し掛ける。


「あっ君もしかして八尋くんじゃない!?」

あたしが話し掛ける前にお姉ちゃんが八尋に話し掛けた。


お姉ちゃんが知ってるのっておかしくない??

あたしが八尋のこと話したのバレバレ!?


「はい。

 あの・・・」

ここから先の会話は聞こえなかった。


「鈴は家に入ってな。

 ご飯食べてよね~!!」

お姉ちゃんに言われたから

気になったけど逆らえないから家に入った。




「ご飯食べようっと。」

あたしは独り言を言ってリビングに行った。

ご飯は準備されていたから食べるだけ。


15分くらいかな?

あたしがご飯を食べてるとお姉ちゃんがあたしを呼ぶ声が聞こえた。

何も考えず茶碗を持ったままあたしはバルコニーから外に出た。


「鈴ちゃん!!」

目の前にいたのは八尋だった。


どうやらお姉ちゃんは玄関から家の中に入ったらしい。

近くにいないことからして。


「あのさっっ

 落ち着いたら電話して!!

 絶対だよ~」

八尋はあたしの返事なんか聞かず

それだけ言って帰っていった。