5分たった。

けどまだ隣の男はあたしを見ていた。

さすがにイライラしてきたあたしは声をかけた。


「「ねぇ。」」

 ・・・・・・??

「「はぁ??」」

そのとき隣の男もあたしに声をかけてきたみたい。

同時でバカみたいだった。

 ん??この声どっかで聞いた・・・?


「「・・・・・・・・・」」

 ・・・・・・!!

「「あ゛――――――!!」」

あたしと隣の・・・いやあたしの家の前で喧嘩をしていた男はお互い指を指しながら叫んでいた。

周りのはみんなこっちを見てビックリしている。

でもあたしと迷惑男はお構いなしに言い合いをはじめた。


「なんであんたがここに居るわけ!?迷惑男!!!」

「それはこっちの台詞。っか迷惑男って酷くない?」

 何こいつ・・・

 迷惑だったから迷惑だっていっただけだし。


「そんなに酷い?それよりあたしの隣に座っても意味ないよ。」

「なんで??俺女に興味ないし一緒に話さない??」


 はぁ??

 なんであんたと話さなくちゃいけないのよ!!
 
 面倒くさいし放っておこう。


「ねぇ!俺さぁこれ好きなんだ!!」

って子供みたいな無邪気な顔をしてあたしのドリンクを指差す。


「俺も頼もぉっと。」

そう言い本当に頼んでいる。


 さっきまでの口の利き方はなんだったんだ・・・??

 まるで別人みたい・・・