「・・・私の惚れた男だけはあるで・・・。」 誰にも聞こえないような小さな声。 『え?』 聞き返されたって、答えるものか。 「なんでもないわ。もう大丈夫や。」 美並は立ち上がる。 操舵輪から、手を離しゆっくりと艦長席へ…。 美並楓・・・復活・・・。 そして…。