僕らの宇宙戦艦奮闘記



「称号確認。雅…本物だよ。」


 村山の称号確認報告。


 ホンマ?


「祐太・・・」


 と、美並。


「裕子さん・・・。」


 と、花子。


『大丈夫?応答して、生きてる?』


 分かってる。当たり前だ。


 だって、目の前にモニターとして映っているんだもの。


 間違えようがない。


 祐太だ。間違いない。祐太なんだ!


「祐太~・・・」


 美並は、その場にヘナヘナと座り込んだ。


「山崎、どうしてここにいるの?」


 佐倉の質問。


『みんなが、心配で見に来たんだよ。雅にもホムラの位置を示すレーダーがついているからさ。』


 本来ならば完全な命令違反。


 でも、この場においては、まさに救世主・・・。


『祐太?』


『山崎が来たのか?』


『何が起こったんだ?』


『雅が見えるぞ。応答してくれ。』


 雅の登場によって艦橋に次々と通信が入ってくる。


 戦艦の息が・・・吹き替えした・・・。