「美並!」
「美並さん!」
今度は、村山と宇治原君の怒声が飛ぶ。
「カルラ!」
思わず、叫ぶ。
自分がダメなら、カルラがいるやろ!
カルラがだめなら、佐々木君、吉田、祐太がおるやろ?
「何を言ってんの!ICIは今、佐々木とカルラだけなのよ!変われるわけないでしょ!お願い、冷静になって!」
佐倉が叫ぶが…。
「隕石さらに、破損!こちらに来るぞ!美並!」
村山の声がこだました。
接近?破損?破片は一つじゃなかったの?
「ぶつかる!美並さん!避けて!!」
宇治原君が叫ぶ。
眼前に広がるのは、隕石の欠片。
操舵輪を握っているのは自分で、でも、私は指揮官で・・・。
「助けて・・・」
「美並さん!」
「美並!」
花子と村山の声がこだまする。
助けて・・・助けて・・・
お母さん・・・お父さん・・・斉藤・・・先生・・・祐太・・・祐太・・・
「ゆうたぁああああ~!!!」
目前に迫る隕石。
美並はわけも分からず大声をあげていた。
そして・・・。


