「カルラ=マルガリータ…」


「…出席番号は21ですか?」


「…まだ、クラス発表してないだろうが?」


「‥‥‥・美並が入れたなら、確実。」


 カルラ=マルガリータ、成績は、学年3位


 美並楓、学年56位。


 まぁ、そういうこと。


「成績が上の者が、Sクラスにいけると思うな。適正というものがある。」


「‥‥‥・で、出席番号は21?」


「お前は、もう少し人の話を…」


「それでいい?」


 先生、そろそろカルラの性格を見抜こうよ。


 カルラは昔から、キャラに似合わず、人の話を聞かない頑固者だよ。


「‥‥‥・その通りだ。」


 先生はため息交じりに、カルラのSクラス所属を認めた。


「‥‥‥・やっぱり。」


 それに対し、にやりと笑みを浮かべる、カルラ。


 カルラのことだから、大丈夫だと思ったけどね。


 ってことは、学年79位の僕は…。


「で、僕はAクラスに…」


「山崎祐太、Sクラス。出席番号36」


 ‥………は?


「やったな!」


「うちら、みんなそろってSクラスやで!」


「…今年もよろしく。」


 笑顔で肩を組んでくる雄二と美並。


 カルラも笑顔でこちらに向けて、頭を下げてくる。


 っていうか…


 ………え?


「えぇ~!!!!」


 喜んでいる残り三人を横目に、祐太は悲痛の叫び声を上げていた。