「戦艦ホムラ、臨戦モード移行。ピーチダックを偵察に出させる。」


 一応、確認をとる必要がある。


 本来なら間近に行って、見てみるのが一番なのだろうが、雅が作戦中なので、ホムラを動かすことはできない。


 多少、時間はかかるかもしれないが、その場合はピーチダックにやらせるのが一番だろう。


「…了解、ピーチダック05号機カタパルト用意。山中君、お願い。」


「了解、ピーチダック05号機、発進準備。」


「05番ですの?」


 花子が不思議そうな目で訴えてくるが…。


「…ピーチダックには、それぞれ、得意分野がある。」


 なるほど。


 05号機は偵察という任務に最適化されているわけか。


「…05号機操縦者の、山中君は、覗きと盗撮の名人。」


 ‥‥‥‥‥‥‥‥。


「…。」


 と、斉藤。


「‥‥…」


 と、美並


「‥‥‥‥」


 と、その他大勢。


「任せろ!」


 それに対し、親指を立てて答える山中君。


「「「黙れ!変態!」」」」


 しつこいようだが、臨戦モードの戦艦ホムラは、ICIと艦橋が一緒になっているため、とても広いです。


「俺は、お世話になっているから…なんとも…」


「まぁ、俺も…」


 村山、佐々木…あとで、詳しい話を聞かせてもらおうか…。