そのため、戦艦ホムラはその機能の二割も動かすことなく、慎重に運営されている。


 残りの八割は、いまだ未知のままなのだ。


 また、まったくの余談になるが、戦艦ホムラはどうしても日本の法律上、私立焔学園の所有物という扱いになっている。


 仮に省庁で管轄をいうなれば、文科省の持ち物であり、戦艦ホムラを法律上で定義するならば…『教材』である。


 教材で戦争をするわけにはいかない。彼らが無理できない理由の一つだ。


 もっとも、裏で様々な大人の事情が動き、防衛省が色々とかかわっているのは、誰もが口にしないだけで、暗黙の了解となっているのだが。