「まさか、そんなオチかよ~。どうするんだよ~コレから・・・」


 雄二は、手を顔に当てて、オーマイゴットと表情だけで言っていた。


「なぁ、斉藤。ほんなら、もしかしてあの進水式は・・・」


 美並が聞き・・・。


「あぁ、完全に祐太の演技だと取られたよ。前評判が凄かったからな。祐太の操縦テクニックは。ピーチダックを演出するための彼なりの優しさだとか言われていた。」


 雄二が答えた。


「・・・・・・おかげで、私も少しカメラに映った。今日のニュースが楽しみ。」


 ピースマークを出してニヤリと笑うカルラ。


「あぁ、もうメチャクチャだ。念のため言ってやろう。俺たちの評価はメチャクチャ高いぞ。過去最高とか言われているぞ。上も凄い期待していて、今年はかなりの実験成果が出せるんじゃないかって言われているからな!」


「え~そんな・・・。」


 ってことは、当然・・・。


「お前次第なんだよ!祐太、来週の宇宙実験までにそのアガリ症を治しておけ!」


 来週。戦艦ホムラ宇宙実験始動。


 当然、雅の活動もあるわけで・・・。


「いやだぁ~!!!」


 祐太は教室の中で半狂乱に近い泣き声をあげていた。