「とはいえ、万が一のことを備え、模擬戦は行うことになっている。あと、研究内容によるが、運がよければ、火星ぐらいにならいけるかもな。」


 うをぉおおおお


 先生の一言で教室中が沸いた。


 そりゃ、人間の科学力では絶対に不可能といわれた、他惑星への有人飛行を始めて可能にした船である。


 テンションが上がらないほうがおかしい。


 ・・・・一人を抜かしては・・・。


「どうか、清掃係りになりますように、どうか清掃係りになりますように・・・。」



 必死に両手をあわせて祈り続ける。山崎祐太13歳。


「山崎・・・お前、しばらく見たい間に怖くなったな・・・。」


 隣の席の佐々木君は小学校2年のとき以来の久々の同じグラス。


 とはいえ、懐かしんでる余裕は僕にはない。


 ほっといてくれたまへ。


「では、役職を発表する。まずは学級委員長。つまりは、この船の艦長だな。」


 クラス全体の緊張感が一気に高まったのが分かった。


 艦長。


 それは船の運搬全てを任され、全員に適材適所に配置する。まさに司令塔。


「ちなみに、立候補者は・・・・ってみんな手を挙げすぎだ。こんなに手を挙げてくれるクラスだったら、本当に先生は楽だろうな。」


 そりゃ、艦長だからね。一番えらいモンね。


「艦長は私に決まっているでしょ?私意外に誰が・・・」


 花子うるさい。