凡庸な出だしから始まり、次々とキャラクターで出てきては、全員、個性的。

最初、主人公だと思われていた山崎祐太がいなくても物語は進み、美並楓、伊集院花子、斉藤雄二…と、コロコロと視点が変わる。

最初、2年Sクラス全員主人公と言いましたが、実際、これを書き始めた時、山崎祐太のみの視点で書けるとは、到底思っていませんでした。

当たり前です。山崎祐太は、戦艦に乗っていないのだから、戦艦の物語を描くにはもう一人艦長の視点が必要なのは言うまでもありません。

そこで、斉藤雄二のW主人公で行こうと考えていたのですが…。

これがどうして、キャラの暴走と言うか、キャラに個性を与えたせいか、美並も花子も自己主張が激しく「私も主人公をやる!!」…と言いだしてしまい、二人の視点が加わった形になりました^^;

たくさんのキャラクターを出すというのは、賛否両論あるでしょうが、個人的には正攻法だと考えています。

何せ「主人公だけ」の物語は、もう主人公の性格が気に入らなければ、そこまでです。

あ、こいつ嫌い。

で、それ以上読まれません。

ワンピースもナルトも人気が高いのは、それだけ魅力的なキャラがたくさんいるからです。

ルフィが嫌いでも、ウソップが好きとか、ナルトはあまり好きじゃないけど、カカシ先生が面白い。…という話は、よく聞きます。

たくさんキャラを出し、その中で誰かがヒットすれば、十分。

後は全員に均等に出番を増やす。

といった具合で、物語を書くというのは、どれだけ脇を固めるかというのも重要な要素です。

脇を出すだけでなく、上手に脇の活躍を増やす。

だから、私があくまで全員主人公を主張するのは、そういう理由です。