「そこまでです。理事長。」


 声は、後ろから聞こえた。


 顔を向けると、そこにいたのは筋骨隆々の筋肉…失礼、神林先生。


「神林先生。」


 副理事が驚いた声を上げる。


「どうしたのですか、今は大事な話をしている最中ですよ。」


 理事長もそんなことを言ってくるが…。


「そう言いましても、私のクラスメイト達がうるさくてね…。」


 神林先生がニコニコしながら、後ろを指差す。


 そこにいたのは、2年Sクラスのクラスメイト達。


「斉藤を艦長から下ろすって、本当ですか?」


「山崎を、雅から下ろさないでください!」


「艦長は、斉藤以外にいません!理事長。」


 ‥‥‥‥みなさん。


「あなたは…他の生徒には内密にしておきなさいと言ったはずですが?」


 副理事が、あなたは教育者として何、叩きつけているのですかと、ため息をつく。


「教育者として、正しい判断をしたまでです。これほどの反応が返ってくるのは、私の予想外でしたが…。」


「止めなかった時点で同罪です。」


「止められるわけがありません。」


「ニコニコしながら、何をおっしゃっているのか?」


 やれやれと、理事長はため息をつく。


 そして‥‥‥。