『え?どういうこと?』


 聞いてきたのは、村山君。


『戦艦ホムラは法律上の扱いは、教材。許可なく、データもなしにミサイル、主砲、もしくは何かしらの戦闘行為に及んだ場合は、破壊行動とみなし、法律上で罰せられるんだよ。』


 雄二の説明。


 ただし、この条件は先ほどの隕石騒ぎの一件ですでに破っている。


『隕石は、向こう側でも確認が取れているから、超法規的措置が認められるんやけど、あの戦艦のことは完璧、未確認やから、何かしらのデータを取ってない限り、うちらは、言い訳もできずに、犯罪者扱いやな。』


 あ~あとため息をつく美並。


 まったく、めんどくさい法律だと思うよ。


 でもさ…そんなこと…。


「『関係あるか!』」


 雄二と祐太の意見が一致した。


『ちょっと!二人とも!』


 この声は佐倉さんかな?


『昔から、こういうやつらや。』


『…大丈夫。こうなった時の、雄二と祐太は強い。』


 美並とカルラが、通信機越しにニヤけたのが分かった。