そして、日曜日。

本当に凄いらしくないけど、ついおしゃれして来てしまった......
やった事なかったメイクまで......
変じゃないかな?



待ち合わせ場所に行く。
そこには、学校では想像もつかないくらい男っぽくてカッコいい優がいた。

......私服カッコいいんだ......

「お待たせ......」

「渚さん!全然待ってないですよ。今来た所です!」

......このセリフって、普通女子が言うもんだよね?

そこまで、逆とは......

「あの......渚さん......」

「何?」

もしかして、やっぱり似合わない?

「凄く可愛いです。」

えっ?可愛いって初めて言われた。
なんか嬉しいけど、恥ずかしいよ......

「あ......ありがとっ!」
私はなんとかそれだけ言った。

クスッと優が笑う。

うー......顔から火が出る程恥ずかしい!
でも、今のってなんか恋人同士みたいだったな......



「じゃあ、映画を観に行きましょうか!」

「うん!」

こうして私達は、映画館に向かった。



「キャー!」
映画館に響き渡る私の悲鳴......

始まってすぐに私は、優に外に連れ出された。

「もしかして、怖いの苦手ですか?」

......
私は小さく頷く。

「ごめんなさい。僕、知らなかったとはいえ、ホラー映画を観せてしまって......怖かったですよね?」

ギュッと優しく抱き締めてくれる優......

なんか、安心した......