「美城、席は………そうだなぁ」 先生がそう言って座席表を見た 「俺の隣が空いてまーす」 「こっちおいでよ、美城ちゃん」 「俺なら何でも教えるよ」 男子が口々に発する どいつも隣の席になりたいらしい 恋に落ちるだなんて 浅はかな夢でも見ているのだろう 単純だ