「そうだ美城さん 良かったら校舎を案内しましょうか」 田中がそう言うと 一瞬話し声は止んだ ――本当に彼女は何だったのか 「おい嶋田」 「…どうしよ先超されちゃった」 嶋田が肩を落とした 「せっかく話通しといたのに」 「だって委員長だよ?? 頭良いしスポーツマンだし」 関係無ぇし 「嬉しいわ田中君」 美城はどこか薄っぺらい笑みを浮かべた