「つきましたよお客さん」 そういうタクシー運転手に1万円を渡し、タクシーを飛び降りた 「お客さん!おつりは」 私はその声を無視して無我夢中で走った。 その時の私にその声は届いていなかった。 うそでしょ、なんでよ。 その言葉だけが私の中に響いていた。 走って走ってたどりついた部屋のドアを開けた。 『耕太ー!!!』