それに、と伯父は付け加えた。
『達郎自身も麗美に協力したがっているからな』
「え…?」
あたしは思わず聞き返した。
「達郎がそんなこと言ったんですか?」
『達郎はもうしばらく海外にいるつもりだったらしいが…』
伯父の声はどこか楽しげだった。
『麗美が捜査一課に配属されたと話したら、じゃあ帰国すると即答した』
「…」
『だから気にすることはない。思い切りこき使ってやってくれ』
伯父はそう言って電話を切った。
「こき使ってやってくれって…」
いやそれよりも…。
「達郎が帰国したのは、あたしのため…?」
あたしは携帯を握り締めたまま、しばらくまばたきを繰り返した。
しかし次の瞬間、あたしは我に返った。
達郎はみどりの窓口に行ったままだ!
ぼーっとしてる場合じゃない、放っておいたら捜査一課に妙な請求書が回ってきてしまう!!
まったく、こき使われるのはあたしの方だっての!
あたしはあわてて走り出した。
『達郎自身も麗美に協力したがっているからな』
「え…?」
あたしは思わず聞き返した。
「達郎がそんなこと言ったんですか?」
『達郎はもうしばらく海外にいるつもりだったらしいが…』
伯父の声はどこか楽しげだった。
『麗美が捜査一課に配属されたと話したら、じゃあ帰国すると即答した』
「…」
『だから気にすることはない。思い切りこき使ってやってくれ』
伯父はそう言って電話を切った。
「こき使ってやってくれって…」
いやそれよりも…。
「達郎が帰国したのは、あたしのため…?」
あたしは携帯を握り締めたまま、しばらくまばたきを繰り返した。
しかし次の瞬間、あたしは我に返った。
達郎はみどりの窓口に行ったままだ!
ぼーっとしてる場合じゃない、放っておいたら捜査一課に妙な請求書が回ってきてしまう!!
まったく、こき使われるのはあたしの方だっての!
あたしはあわてて走り出した。