テディベアたちは、 とても愛らしい顔をしていた。 ただ、眼だけは、 虚ろで、恐怖を引き立たせた。 「・・・・・・。」 栞は、決心したような目で、 テディベアをダンボール箱から出し、 ダンボール箱を捨て、 テディベアと、 淡い紫の紙と、 取り扱い説明書を持って、 2回の自分の部屋へと駆け上がった。