「誰・・・・?」 不意に聞こえた、 自分の心の叫びに答えた、 声に、栞は訊いた。 「・・・・・・・・・・・・・。」 無論。 返事なんて返ってこなかった。 だが、栞は、 恐怖するのではなく、安堵した。 自分の苦しみをわかってくれる、 自分と夢徒を助けてくれる、 救いの声に聞こえた。