呪いのテディベア Ⅱ


「誰・・・・?」

不意に聞こえた、
自分の心の叫びに答えた、

声に、栞は訊いた。

「・・・・・・・・・・・・・。」

無論。
返事なんて返ってこなかった。

だが、栞は、
恐怖するのではなく、安堵した。

自分の苦しみをわかってくれる、
自分と夢徒を助けてくれる、

救いの声に聞こえた。