辰己は、 浮気相手とどこかに姿を消した。 栞は、もう、父だった、辰己の事を、 自分の父親だとは思えなくなっていた。 あんな奴、あたしの父親なんかじゃない! 栞のココロは、悲しみなんかよりも、 恨み、怒りに支配されていた。