あれから数日、彼女は 明らかに元気がなかった。 「儚さま、庭で お茶でもしませんか?」 その声は、彰人ではなく、女のメイドだった。 『・・・・・いい。 部屋で居る』 その言葉に、メイドは眉を下げて 彼女の部屋を後にした。 『・・・・・・・彰人、』 彼はもう、此処にはいない。