気をつかってあんなとこにいたんだね。 3人を見つけた場所、それは学校の敷地内にはえる大きな木の根元。 「彩弥、亜稀、麻由子、あたしねフラれちゃった」 とりあえず笑って見せた。 心配させたくないから。 「優歌ぁ、泣いていいんだよ?落ち込んでいいんだよ?もっとうちらに甘えてよ。頼られっぱなしじゃ損した気分じゃない?」 ありがとう――。