かるい拳を作った右手をゆっくりと開く。 そこには水色の文字が少し滲んだ手紙があった。 それをもう一度握りしめて鏡の前に立つ。 「やれるだけやって見せるから」 鏡の中のあたしはかっこよく見える。 いつもこんな風ならいいのに……。