子機を受けとると同時にチッと舌をならした。 「なーに。何か用?今さら謝られても許す気ないから」 ひどいなぁ。 許してあげればいいのに。 さっきのセリフそのままお姉ちゃんに伝えたいぐらいだ。 「…ちょっと子機借りるね」 あたしが返事もしない内にバタンとドアを閉められた。 しばらくしてからガチャとドアのあく音がした。振り向くと子機を笑顔で返すお姉ちゃんがいた。