『何?千祥から言えよ?』 遂にこの時が来たかと思い、あたしは俊也くんの表情を伺う。 フラれるなんて思いもしないだろう、そういえば俊也くんは何のためにお姉ちゃんに会いに来たんだろ? 疑問を残しつつも話は進む。 『あたしたち、もう終わりだと思うんだ…』 表情が凍る。 ――嘘だろ? 俊也くんがそう言うかのように歯を食い縛りポケットに入れた手をグッと握るのがここからでも分かった。