ぽけ――っと1日を過ごしたらこんなに早いものでもう下校だ。 龍哉先輩、何が言いたいんだろう? 首をかしげながら教室を出て図書室へと向かった。 「宮石ッ!」 「何?」 雄輔の声なんか聞きたくない。 「放課後空いてる?」 「ごめん無理」 本当は『無理』なんて言いたくなかった。 でも、あたしは、2人にとってのお邪魔虫だから…雄輔の近くにいることが出来ない。