父は仕事で入学式に来られない。 仕事で。 私は母よりも父のほうがきっと怖いのだ。 私の不安を消してくれるのは、血、だけだ。 朝食を食べ終え、真新しい制服に袖をとおす。 新しいモノの匂いがする。 靴下をはき靴をはき玄関をでる。 「車、のっちゃって!!」 後部座席の左側にすわる。 母が運転席にすわり、車をだした。