いろいろなお客様と接しているうち、明らかに以前と違う扱いを受けることも多くなった。         何人もホステスのいる中で自分を一番可愛い、と言ってもらえるのは、ミナコにとってこの上ない快感だった。不思議と、ユカに対する劣等感もなくなっていった。 けれども、これは外からの評価で植え付けられたまやかしの自信であり、いつでも崩れてしまう危ういものであることは、自分でも分かっていた。