トランスプラント(移植)青春編

***課長の休暇届けは、瞬く間に社内に
広まった。
それはエリートは「眠らない」と
言われる位仕事熱心でなければならない。
休暇願いなどもっての外で
出世街道から外れる事を意味する。
しかし、娘の為出世など
どうでもいい。
千裟の父は心に記するものがあった。
早速専務から電話が掛かってきた。

「休暇届けを出したそうだな」

「はい、専務のお口沿いのお陰で、

12月に中国へ行くつもりです」

「そうか、気をつけて行って来い。」

「ありがとう、御座います。」

「仕事に差し支えないよう準備をして

休暇を執りたいと思います。」

「心配するな、俺が何とかするから

安心して娘さんの看病して来なさい」

専務は会社内では、政治関係の
仕事をして社会的に顔が広く
千裟の両親の仲人をしていた。

世界最大の鉄鋼メーカー
この会社に甘い汁を
吸いにくる族は右翼や極左集団、
からヤクザまで数多くその対応のための社員も
何人もいる。

政治家もパーテー券などを売り込みに来るが
企業に有利になる法律を作成
して貰う為の投資であるので
政治家にランクをつけて
パーテー券の購入額を決めている。