トランスプラント(移植)青春編

夢子は翔の留学の事を
聞いて自分も翔と一緒に
留学したくなった。

「翔!私もイギリス行きたい」

「イギリスで一緒に生活

しようよ?私、料理得意だから?」

「いいね。夢子と一緒に居れば

ホームシックにならないから」

「じゃ!決まり?

   指きりしよう」

夢子が左手の小指を翔の
前に出したその指に
翔の小指が、からみ
夢子が小指を上下に
動かした。

夢子は、今まで気になっている?
翔の小指の爪が長い訳を?

そして、桃香の小指の爪が
長いことが?
翔と関係があるのか?

「翔!どうして小指の爪を

 長くしてるの?」

翔は困ったような顔から
笑いながら・・

「おしゃれ!」

そう言って夢子の疑問を
はぐらかした。

夢子は、それ以上、翔に
尋ねる事が不安で桃香の
事も聞けなかった。

「来週の土曜日

世田谷スポーツ公園の

体育館で春高バレーの

大会があるの?」

「本当!」

「その試合の後、現地解散だから

会えないかな?」

「いいけど!」

「じゃ!公園のベンチで

 待ってて」

「雨!だったら!

どうするの?」

「大丈夫!私は晴れ女だから」

9月の澄み切った青空が広がる
世田谷のスポーツ公園

夢子を乗せたバレー部専用バスが
体育館へ着き、レギュラーの
2年生・3年生20名が降りてきた。
他のバレー部員はもう会場に到着している。