両手でも足りない

「アイツわかりやすいから」

って、悪びれた様子もない。


「知ってたから、早く告れって言ってたんだ…」

「…ごめんな?」

「ごめんじゃないーっ!いつから?トモくんはいつから知ってたの!?」

詰め寄るあたしの迫力勝ちなのか、トモくんは困ったように腕を組んで見せた。


「んー…、すっげー昔から」

と、考え込むように間を開けて言葉を続いる。


「海斗にとって、青海は特別な女の子なんだろうなっていうのは、すっげー昔からわかってたけど。だけど青海も海斗のこと大好きなくせに、素直にならないのももどかしくて。面白そうだなーって、ちょっとだけ海斗に意地悪したのが2年前だったかな」

あたしの頭を手のひらでポンポンと優しく撫で。

ケロッとそう言われてしまえば、あたしは呆れるしかなかったんだ。